飛角の開発方針  甲村 実 1.大量の棋譜からデータベースを作成して、候補の手の選択に活用    候補の手には、勝率他のデータを付けて、手の読みに役立てる。   大量の棋譜は、最近良く聞く「ビックデータ」の活用を将棋のプログラム   作成に使って、流行に付いて行こうという安易な気持ちです。   5年以上前からインターネットで集めた棋譜の中から、三段以上の棋譜を   100万局から200万局程度を活用します。    そして、良くも悪くもアマの手の方が、色々な手を指しているでしょう   から、この方式で奇跡が起これば、新手も指せるようになるかも知れない   と思いました。    また、現在将棋プログラムで主流となっているボナンザ方式では、新手   を指せるという噂を聞いて驚いています。ある局面の着手可能な全ての手   を評価するのだから、優れた評価関数なら、新手を選ぶ事もあるでしょう。   でも、新手が出現するのは、もっとソフトの進化が必要だと思い込んで、   いました。素晴らしいです。 2.手筋らしきデータの活用   棋譜の中に同一手順あれば、それを使って途中に評価を飛ばして、末端の   評価を行うことで読みの簡素化を目指します。   効果については、分かっていません。 3.評価関数の工夫   戦法別に棋譜から取得した、桝目毎駒毎の存在確率表を作成して、駒の   効率の判定をします。    戦法を判定済なので、中盤では、先手と後手の囲いが決まっていて、   駒の評価は、3駒関係以上に精度が上がって欲しいと思っています。    囲いの強弱は、戦法毎の勝率から作成します。   不都合があれば、人間が補正します。