第23回世界コンピュータ将棋選手権
Aperyアピール文書
2013年5月12日 平岡 拓也
Table of Contents
1 Aperyって何て読むの?
-
読み方は「えいぷりー」です。
-
意味は「猿真似」です。
-
まだまだコンピュータ将棋について勉強中なので
他のソフトの良い所は素直に真似しています。
2 Aperyって何手読むの?
-
1秒間に350~550万手くらいです。
3 Aperyはどんなソフト?
-
結構読みが深いです。
序盤で30手くらい読むこともあります。
- 終盤はそこそこなレベルです。負けるときは逆転負けが多いです。
4 技術的にはどんなソフト?
-
使用言語は C++ です。
-
Bonanza をリスペクトしており、データ構造、一手詰めなど、参考にしている所も多いです。
-
ponanza をリスペクトしており、Magic Bitboard を使用しています。
-
Stockfish をリスペクトしており、LMR, Futility Pruning でかなりアグレッシブに枝狩りを行います。
データ構造も影響が大きいです。
- 一人でコツコツ2年半くらい作ってます。
5 昨年との違いは?
- 探索性能がかなり上がりました。
6 探索性能向上の内容は?
-
マルチコアに対応しました。
-
千日手を認識するようにしました。
-
ponder (相手の手番の時に考えること)に対応しました。
-
各種枝狩り(無駄な局面を読まない工夫)、
オーダリング(良さそうな手から先に読む工夫)
を洗練させました。
-
静止探索を浅めにしました。
-
三手詰めを廃止し、一手詰めに変更しました。
-
読みの時間制御を行うようにしました。
(昨年は一手18.5秒固定)
-
数々のバグを修正しました。
7 どれくらい探索性能は上がった?
-
昨年バージョンに比べレーティングが700点程度向上しました。
-
昨年バージョンに負けることはほぼ100%なくなりました。
-
マシンが同じ条件であれば、
Bonanza Version 6.0.0 にも勝ち越すことが出来ます。
8 どんな評価関数?
-
評価関数の学習が上手く出来なかったので、
今回もBonanza Version 6.0.0 の 評価関数バイナリを使用させて頂きました。
Bonanza開発者の保木さんに本当に感謝致します。
9 最後に一言
-
応援ありがとうございました。
来年は評価関数の学習を頑張ります。
Date: 2013-05-12 14:17:48 JST
HTML generated by org-mode 6.33x in emacs 23