第4回コンピュータ将棋オープン戦

2006年10月7日開催


◎参加チーム

開発者・チーム名 プログラム名
1 西村則久 マイムーブ
2 北陸先端大TACOSチーム TACOS
3 HIT将棋開発チーム(電気通信大伊藤研究室) HIT将棋+SS ver.0.40
4 保木邦仁 Bonanza
5 本田啓太郎 K-Shogi
6 安武和宏 みさき
7 井上浩一 井上将棋
8 東京農工大学小谷研究室 まったりゆうちゃん
9 高田淳一 臥龍

◎メンバー詳細

2 北陸先端大TACOSチーム 橋本剛、竹歳正史、長嶋淳、松原圭吾、佐野晶彦、村田朋紀、濱田剛旭、橋本隼一
3 HIT将棋開発チーム(電気通信大伊藤研究室) 清家章平、大口良輔、伊藤毅志
8 東京農工大学小谷研究室 柳圭二郎、柴原一友、小谷善行

◎結果

プログラム名 1回戦 2回戦 3回戦 ソルコフ 順位
1 マイムーブ 3○ 7○ 2 3 4
2 TACOS 6○ 5○ 2 6 2
3 HIT将棋+SS ver.0.40 0 4 8
4 Bonanza 8○ 7○ 2○ 3 4 1
5 K-Shogi 1○ 8○ 2 5 3
6 みさき 3○ 2 3 7
7 井上将棋 0 5 6
8 まったりゆうちゃん 6○ 1 6 5
9 臥龍 3○ 井上将棋1回戦の代理

◎棋譜


第4回コンピュータ将棋オープン戦 参加者募集のお知らせ

来年5月開催の第17回世界コンピュータ将棋選手権より、対局サーバを介したLAN対戦機能を必須とする予定です。(プロトコル・テスト用サーバ・サンプルプログラム等はCSAのサイトで公開されています)

このテストのため、10月7日(土)に、下記のようにネット上でオープン戦を行うことになりました。また、オープン戦ということで、通信プロトコルに基づいて指し手を送受信できるなら、指し手を決定するのは人間でも構いません。参加費は無料ですので、奮ってご参加ください。

なお、ネット上のオープン戦は来年2月と4月にも開催を予定しております。また、11月10〜12日に行われるゲームプログラミングワークショップの会場でもGPW杯というオープン戦が開催されます。調整・デバッグ等にご活用ください。

1.日程   2006年10月7日(土) 13:00〜

2.対局形式 インターネット上に設置した対局サーバに接続して対局

3.対局数  スイス式3回戦を目安とする

4.持時間  25分切れ負け(サーバ側で計測、ネットワークでの遅延分も消費時間に含む)
       (コンピュータ将棋選手権のルールに準じています)

5.主催   コンピュータ将棋協会(CSA)

6.参加資格 CSAの規定したTCP/IPプロトコルにのっとって指し手を送受信できること
       指し手を決定するのは人間・自作のプログラム・その混成のいずれも可
    (注)・指し手決定にプログラムを使用する場合は、選手権同様自作のもののみ
        (自作でない市販ソフト・フリーソフトは不可。それらの指し手や評価値を参考にするのも不可。)
       ・プログラム自作にあたっては、選手権同様、使用可能ライブラリを使用してもよい
       ・通信用には、CSA将棋等のフリーソフト・市販ソフトを使用してもよい

7.参加費  無料

8.申込期限 2006年10月5日(木)
9.申込先  過去にID登録をしていない方は、次のURIにアクセスし、まずID登録をしてください。
    https://www.computer-shogi.org/cgi-bin/open4/apply.cgi
       そして、そのIDでログインして申し込んでください。
       (過去に登録された方は、同じID・パスワードを利用することもできます)

10.問合せ先 電子メールで apply@computer-shogi.org (担当:香山 健太郎)まで
               (ここでは申込は受け付けません)
        あるいは下記掲示板まで

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※試合当日の対戦相手の発表・連絡等は、下記の掲示板にて行います。
 http://cgi3.tky.3web.ne.jp/~kayaken/csabbs/06op4/

※参加にあたってのお願い
・本オープン戦は、対局サーバおよび参加申込システムのテストも目的としています。
 参加申込や対局の際に不具合や使いにくい点を発見されましたら、是非上記アドレスまでご連絡ください。
・サーバの都合上ネットワーク遅延分も消費時間に含めるため、ネットワークの状態によっては運悪く時間切れ負けになることもありますが、どうかご了承ください。
・本プロトコルを用いた対戦はまだ例が少なく、様々なトラブルが予想されます。
 できるだけそのようなことがないようCSAも努力いたしますが、トラブルが起こった場合はどうかご容赦ください。

※申込の際に入力された個人情報は、本大会の連絡に用いるほか、今後CSAが主催・協力する大会の案内、および本大会の結果に対し取材等の申込があった場合の通知に使用することがあります。(取材等の申込側にCSAが個人情報を伝えることはありません)


  実施要領

(1) 日時 2006年10月7日(土) 13:00〜

(2) 対局形式 インターネット上に設置した対局サーバに接続して対局

(3) 主催   コンピュータ将棋協会(CSA)

(4) 参加費 無料

(5) 参加資格(必須の機能)
CSAの規定したTCP/IPプロトコルにのっとって指し手を送受信できること。
・指し手を決定するのは次の3形態のいずれでも良い。
 a. 自作のプログラム
 b. 人間(複数可)
 c. 自作のプログラムと人間(複数可、プログラム開発者以外でも可)の協力
・指し手決定にプログラムを使用する場合、思考部が自作で、かつそれにオリジナリティがあるものに限る。ただし、条件付で後述のように思考部にライブラリを使用することができる。
・思考部として自作でない市販ソフト・フリーソフトを用いるのは不可とする。
 それらの指し手や評価値を参考にするのも不可とする。
・上記a,b,cのそれぞれについて、同形態内では1人は1チームにしか関わらないものとする。
 ただし、違う形態であれば1人が複数チームに関わってよい。
 (例)H1, H2, …を人間、P1, P2をプログラムとし、P1(H1,H2)はP1の作者がH1,H2であるとする
  ・P1(H1), H1, H1+P1(H1)の3チームの同時参加は可
  ・P1(H1)とP2(H1)の同時参加、あるいはP1(H1,H2)とP2(H1,H3)の同時参加は不可
  ・H1+H2とH1+H3の同時参加は不可
  ・H2+P1(H1)とH3+P1(H1)、あるいはH2+P1(H1)とH3+P2(H1)の同時参加は不可
・参加申込の際には、思考部に関連するコードの開発者・開発予定者、および指し手決定に関わる者のすべての氏名を明記すること。
・人間が指し手決定に関わる場合、プログラム名欄に名前を入れること。
・開発者名・指し手決定者名は原則として公表する。但しCSAの判断で、代表者名のみ公表する場合もある。
・参加責任者は、上記リストのすべての人物の承認を得ていること。
 疑義がある場合は、CSAがその人物に直接確認を取ることがある。
・プログラムの実行機種は問わない。
(注)
 ・参加申込者の他に、主催者(CSA)が市販のソフトを参加させる場合がある
  (参加者数が奇数の場合等)。
・参加資格が微妙な場合は、主催者が扱いを決定する。

(5b) CSA使用可能ライブラリ
・思考部の一部として、CSAが認めたライブラリ(以下「使用可能ライブラリ」)を使用することができる。
・使用可能ライブラリはCSAのホームページにて公開されている。
・参加者は使用したライブラリを公表するものとする。(自分が作成したライブラリであっても同様)
・参加プログラムはオリジナリティのあるものとする。
・使用可能ライブラリに手を入れて使っても良いが、それもそのライブラリを使用したと見なす。
・使用可能ライブラリの募集要項はCSAのホームページにて公開されている。

(6) 試合の方法
・対局は、総平手戦とする。
・5手目以降で持ち時間が切れたら負け(詳細は後述)。
・ルール上指せない手を指したら負け。
・千日手は指し直さず、0.5勝の扱いとする。
 ただし、連続王手の千日手(同一局面の最初と4回目の間の一方の指し手が王手のみだった場合)は、連続王手をかけていたほうが負け。
・入玉し、一定の条件を満たした場合、勝ちを宣言できる(詳細は後述)。
・対局開始前の再コンパイル、相手に合わせたパラメータ調整等は、やってもよい。
・サーバ側の事故により中断した場合は、審判の判断によって処理する。
・大会の進行上問題が生じた場合、対局の途中であっても、審判が勝敗等を決める場合がある。
・その他、トラブルがあった場合は、審判が判断を行う。

(7) 持ち時間
・秒単位で積算し、片方あたり、25分。
・切れたら負け。指した後、25分00秒なら、その手で相手が詰みでも負け。
・1秒未満は1秒とする。
・時間は対局サーバにおいて計測する。ネットワークでの遅延分も消費時間に含む。
 すなわち、対局サーバが相手の指し手または対局開始の文字列を送信し、
 それに対する指し手を受信するまでの対局サーバ上での時間を消費時間とする。

(8) 入玉について
・次の条件が成立する場合、勝ちを宣言できる(以下「入玉宣言勝ち」と云う)。
  条件:
(a) 宣言側の手番である。
(b) 宣言側の玉が敵陣三段目以内に入っている。
(c) 宣言側が(大駒5点小駒1点の計算で)
・先手の場合28点以上の持点がある。
・後手の場合27点以上の持点がある。
・点数の対象となるのは、宣言側の持駒と敵陣三段目
以内に存在する玉を除く宣言側の駒のみである。
(d) 宣言側の敵陣三段目以内の駒は、玉を除いて10枚以上存在する。
(e) 宣言側の玉に王手がかかっていない。
(詰めろや必死であることは関係ない)
(f) 宣言側の持ち時間が残っている。(切れ負けの場合)
以上1つでも条件を満たしていない場合、宣言した方が負けとなる。
(注) このルールは、日本将棋連盟がアマチュアの公式戦で使用しているものである。

・宣言の方法については、CSAの規定したプロトコルを参照のこと。

(9) 勝敗の決定
・勝敗は、対局サーバが決定する。ただし、審判による裁定が行われることがある。