コンピュータ将棋オープン戦
◎参加チーム
|
参加者・開発者・チーム名 |
エントリー名 |
機種等 |
1 |
Team GPS |
GPS将棋 |
|
2 |
TACOSプロジェクトチーム |
TACOS |
AT互換機 |
3 |
本田 啓太郎 |
K-Shogi |
自作AT互換機 |
4 |
高田 淳一 |
高田淳一 |
人間のみ |
5 |
柿木 義一 |
柿木将棋 |
自作AT互換機 |
6 |
奈良 和文 |
奈良将棋 |
AT互換機 |
7 |
久根口 勇 |
白砂青松 |
人間のみ |
8 |
うさぴょんの育ての親 |
うさぴょん |
自作AT互換機(Opteron/2.0GHz×2) |
9 |
山下 宏 |
YSS |
|
10 |
中谷 裕一 |
竜の卵 |
自作AT互換機 |
11 |
村山 正樹 |
なり金将棋 |
|
12 |
HIT将棋開発チーム |
HIT将棋 ver.0.31 |
|
◎メンバー詳細
1 |
Team GPS |
金子 知適、田中 哲朗、副田 俊介、林 芳樹、竹内 聖悟 |
2 |
TACOSプロジェクトチーム |
橋本 剛、竹歳 正史、長嶋 淳、松原 圭吾、佐野 晶彦、村田 朋紀、濱田 剛旭 |
8 |
うさぴょんの育ての親 |
池 泰弘、鈴木 康夫、池 るみ |
12 |
HIT将棋開発チーム |
清家 章平、大口 良輔、伊藤 毅志 |
◎結果
|
参加者名 |
1回戦 |
2回戦 |
3回戦 |
4回戦 |
5回戦 |
勝 |
負 |
ソルコフ |
SB |
順位 |
1 |
GPS将棋 |
8○ |
6○ |
11○ |
9× |
5× |
3 |
2 |
15 |
6 |
4 |
2 |
TACOS |
9× |
10○ |
7○ |
5× |
3× |
2 |
3 |
17 |
5 |
7 |
3 |
K-Shogi |
10○ |
7○ |
9× |
6× |
2○ |
3 |
2 |
15 |
7 |
3 |
4 |
高田淳一 |
6× |
11× |
5× |
12○ |
8○ |
2 |
3 |
10 |
1 |
10 |
5 |
柿木将棋 |
11○ |
9× |
4○ |
2○ |
1○ |
4 |
1 |
14 |
9 |
2 |
6 |
奈良将棋 |
4○ |
1× |
8○ |
3○ |
9× |
3 |
2 |
14 |
6 |
5 |
7 |
白砂青松 |
12○ |
3× |
2× |
8○ |
10○ |
3 |
2 |
8 |
3 |
6 |
8 |
うさぴょん |
1○ |
12○ |
6× |
7× |
4× |
1 |
4 |
11 |
0 |
11 |
9 |
YSS |
2○ |
5○ |
3○ |
1○ |
6○ |
5 |
0 |
15 |
15 |
1 |
10 |
竜の卵 |
3× |
2× |
12○ |
11○ |
7× |
2 |
3 |
10 |
2 |
9 |
11 |
なり金将棋 |
5× |
4○ |
1× |
10× |
12○ |
2 |
3 |
11 |
2 |
8 |
12 |
HIT将棋 ver.0.31 |
7× |
8× |
10× |
4× |
11× |
0 |
5 |
10 |
0 |
12 |
◎棋譜
コンピュータ将棋オープン戦 参加者募集のお知らせ
10月22,23日に行われるコンピュータ将棋王者決定戦では、対局サーバを用いたLAN対戦を導入する予定です。また、コンピュータ将棋選手権でも、来年以降段階的にLAN対戦を導入する予定です。
(プロトコル・テスト用サーバ・サンプルプログラム等はCSAのサイトで公開されています)
この対局サーバのテスト、および次回の選手権に向けた参加申込システムのテストのため、下記のようにネット上でオープン戦を行うことになりました。また、オープン戦ということで、通信プロトコルに基づいて指し手を送受信できるなら、指し手を決定するのは人間でも構いません。参加費は無料ですので、奮ってご参加ください。
1. 日程
- 2005年8月21日(日) 11:00〜
2. 対局形式
- インターネット上に設置した対局サーバに接続して対局
- (対局サーバの概要については添付しました「対局サーバ利用の概要」をご覧ください)
3. 対局数
- スイス式5回戦を目安とする
4. 持時間
- 初手より1手30秒(サーバ側で計測、ネットワークでの遅延分も消費時間に含む)
- ただし、対局開始後90分経過、または300手に達したら引き分け
- (コンピュータ将棋王者決定戦のルールに準じています)
5. 主催
- コンピュータ将棋協会(CSA)
6. 参加資格
- CSAの規定したTCP/IPプロトコルにのっとって指し手を送受信できること
- 指し手を決定するのは人間・自作のプログラム・その混成のいずれも可
- (注)・指し手決定にプログラムを使用する場合は、選手権同様自作のもののみ
- (自作でない市販ソフト・フリーソフトは不可。それらの指し手や評価値を参考にするのも不可。)
- ・プログラム自作にあたっては、選手権同様、使用可能ライブラリを使用してもよい
- ・通信用には、CSA将棋等のフリーソフト・市販ソフトを使用してもよい
7. 参加費
- 無料
8. 申込期限
- 2005年8月18日(木)
9. 申込先
- 次のURIにアクセスし、まずID登録をしてそのIDでログインしてください。
- その画面で参加申込を行ってください。
- (第15回コンピュータ将棋選手権で登録をされた方は、同じユーザID・パスワードを利用することもできます)
10. 問合せ先
- 電子メールで apply@computer-shogi.org (担当:香山 健太郎)まで
- (ここでは申込は受け付けません)
※試合当日の対戦相手の発表・連絡等は、次の掲示板で行う予定です。
※参加にあたってのお願い
- 本オープン戦は、対局サーバおよび参加申込システムのテストを主目的としています。参加申込や対局の際に不具合や使いにくい点を発見されましたら、是非上記アドレスまでご連絡ください。
- サーバの都合上ネットワーク遅延分も消費時間に含めるため、ネットワークの状態によっては運悪く時間切れ負けになることもありますが、どうかご了承ください。
- ネット上での対戦はコンピュータ将棋では初の試みであるため、様々なトラブルが予想されます。できるだけそのようなことがないようCSAも努力いたしますが、トラブルが起こった場合はどうかご容赦ください。
※申込の際に入力された個人情報は、本大会の連絡に用いるほか、今後CSAが主催・協力する大会の案内、および本大会の結果に対し取材等の申込があった場合の通知に使用することがあります。(取材等の申込側にCSAが個人情報を伝えることはありません)
コンピュータ将棋オープン戦実施要領
選手権との主な相違点
今年の選手権と比べて、主に次の点が異なっていますので、御注意下さい。
- ネット上の対局サーバを用いて対局を行います。時間計測もサーバで行います。
- 初手より1手30秒の秒読みです。また、対局開始後90分あるいは300手で引き分けとなります。
- 人間も参加できます。
実施要領
(1) 日時 2005年8月21日(日) 11:00〜
(2) 対局形式 インターネット上に設置した対局サーバに接続して対局
(3) 主催 コンピュータ将棋協会(CSA)
(4) 参加費 無料
(5) 参加資格(必須の機能)
- ・CSAの規定したTCP/IPプロトコルにのっとって指し手を送受信できること。
- ・指し手を決定するのは次の3形態のいずれでも良い。
- a. 自作のプログラム
- b. 人間(複数可)
- c. 自作のプログラムと人間(複数可、プログラム開発者以外でも可)の協力
- ・指し手決定にプログラムを使用する場合、思考部が自作で、かつそれにオリジナリティがあるものに限る。ただし、条件付で後述のように思考部にライブラリを使用することができる。
- ・思考部として自作でない市販ソフト・フリーソフトを用いるのは不可とする。それらの指し手や評価値を参考にするのも不可とする。
- ・上記a,b,cのそれぞれについて、同形態内では1人は1チームにしか関わらないものとする。ただし、違う形態であれば1人が複数チームに関わってよい。
- (例)H1, H2, …を人間、P1, P2をプログラムとし、P1(H1,H2)はP1の作者がH1,H2であるとする
- ・P1(H1), H1, H1+P1(H1)の3チームの同時参加は可
- ・P1(H1)とP2(H1)の同時参加、あるいはP1(H1,H2)とP2(H1,H3)の同時参加は不可
- ・H1+H2とH1+H3の同時参加は不可
- ・H2+P1(H1)とH3+P1(H1)、あるいはH2+P1(H1)とH3+P2(H1)の同時参加は不可
- ・参加申込の際には、思考部に関連するコードの開発者・開発予定者、および指し手決定に関わる者のすべての氏名を明記すること。
- ・人間が指し手決定に関わる場合、プログラム名欄に名前を入れること。
- ・開発者名・指し手決定者名は原則として公表する。但しCSAの判断で、代表者名のみ公表する場合もある。
- ・参加責任者は、上記リストのすべての人物の承認を得ていること。疑義がある場合は、CSAがその人物に直接確認を取ることがある。
- ・プログラムの実行機種は問わない。
- ・5手目思考開始後、原因の如何にかかわらず、30秒以内に指し手が返って来ない場合には負けとする。
- (注)
- ・参加申込者の他に、主催者(CSA)が市販のソフトを参加させる場合がある(参加者数が奇数の場合等)。
- ・参加資格が微妙な場合は、主催者が扱いを決定する。
(5b) CSA使用可能ライブラリ
- 思考部の一部として、CSAが認めたライブラリ(以下「使用可能ライブラリ」)を使用することができる。
- 使用可能ライブラリはCSAのホームページにて公開されている。
- 参加者は使用したライブラリを公表するものとする。(自分が作成したライブラリであっても同様)
- 参加プログラムはオリジナリティのあるものとする。
- 使用可能ライブラリに手を入れて使っても良いが、それもそのライブラリを使用したと見なす。
- 使用可能ライブラリの募集要項はCSAのホームページにて公開されている。
(6) 試合の方法
- 対局は、総平手戦とする。
- 5手目以降で持ち時間が切れたら負け(詳細は後述)。
- ルール上指せない手を指したら負け。
- 千日手は指し直さず、0.5勝の扱いとする。ただし、連続王手の千日手(同一局面の最初と4回目の間の一方の指し手が王手のみだった場合)は、連続王手をかけていたほうが負け。
- 入玉し、一定の条件を満たした場合、勝ちを宣言できる(詳細は後述)。
- 対局開始後、対局サーバ内の時間で90分経過したら引き分け。
- 対局開始後、300手までに(以内に)勝敗が決しなかった場合は、引き分けとする。
- 対局開始前の再コンパイル、相手に合わせたパラメータ調整等は、やってもよい。
- サーバ側の事故により中断した場合は、審判の判断によって処理する。
- 大会の進行上問題が生じた場合、対局の途中であっても、審判が勝敗等を決める場合がある。
- その他、トラブルがあった場合は、審判が判断を行う。
(7) 持ち時間
- 初手より1手30秒以内。
- 時間は対局サーバにおいて計測する。ネットワークでの遅延分も消費時間に含む。すなわち、対局サーバが指し手を送信した後、30秒以内に指し手を受信できなければ時間切れ負けとなる。
(8) 入玉について
- ・次の条件が成立する場合、勝ちを宣言できる(以下「入玉宣言勝ち」と云う)。
- 条件:
- (a) 宣言側の手番である。
- (b) 宣言側の玉が敵陣三段目以内に入っている。
- (c) 宣言側が(大駒5点小駒1点の計算で)
- ・先手の場合28点以上の持点がある。
- ・後手の場合27点以上の持点がある。
- ・点数の対象となるのは、宣言側の持駒と敵陣三段目以内に存在する玉を除く宣言側の駒のみである。
- (d) 宣言側の敵陣三段目以内の駒は、玉を除いて10枚以上存在する。
- (e) 宣言側の玉に王手がかかっていない。(詰めろや必死であることは関係ない)
- (f) 宣言側の持ち時間が残っている。(切れ負けの場合)
- 以上1つでも条件を満たしていない場合、宣言した方が負けとなる。
- (注) このルールは、日本将棋連盟がアマチュアの公式戦で使用しているものである。
- ・宣言の方法については、CSAの規定したプロトコルを参照のこと。
(9) 勝敗の決定
- 勝敗は、対局サーバが決定する。ただし、審判による裁定が行われることがある。
(10) 対局形式
- 完全スイス式5回戦とする。ただし、進行状況によって対局数を減らす場合がある。
- 規定の対局数が終わった後に全勝者が複数いた場合、それらの間で優勝決定戦を行う場合がある。
- 第1局の開始時刻は11:00とし、それ以降の開始時刻は進行に応じて決定・発表される。
- 第1局開始時刻後10分経っても接続されず、かつ連絡のない場合、不参加とみなす。
- 第2局以降において、対局開始時刻後10分経っても接続されない場合、その対局は不戦敗とみなす。
- 試合に参加後、途中で棄権した場合、以降の試合は不戦敗とする。
(11) シード順
- (A)第15回世界コンピュータ将棋選手権の決勝の順位
- (B)第15回世界コンピュータ将棋選手権の2次予選の順位(決勝進出者を除く)
- (C)第15回世界コンピュータ将棋選手権の1次予選の順位(2次予選進出者を除く)
- (D)上の(A)〜(C)に該当しないものは第14回順位
- (E)上の(A)〜(D)に該当しないものは第13回順位。以下同様
- (F)初参加者(抽選順)
(12) 対局の組合せ
- 予選は、以下のようなスイス式で組合せ(対戦)を行なう。ただし、進行の都合上、方式を変える場合がある。
- 各回毎に、その回の直前までの勝ち:1、引き分け:1/2、負け:0として成績によって組に分け、同成績の組で当てていく。1回戦の場合は全員同じ勝ち点とみなす。
- 同成績の選手が奇数のときなど、同成績で当てられなかったソフトがある場合、成績の近い組のソフトと当てる。
- 既に対戦しているソフトとは当てない。
- このルールで決まらない場合は、運営側が決める。
(13) 順位の決め方
- 上から順に適用していく。
- 1)勝数の多い者
- 2)ソルコフ方式 すべての対戦相手の勝星の合計の多い方
- 3)SB方式 負かした相手の勝星の合計の多い方
- 4)ミディアム方式 負かした相手の勝星が最高と最低の2人を除いた相手の勝星の合計の多い方
- 5)DH方式 1)から4)で同順位のもの同士の対戦のみについて、(勝ち数-負け数)で決める。
- 6)対戦表の順位 上位を優先する。
- (注) 引分けを0.5勝とする。
(14) プログラム等の保存およびクレーム期間
- (i) 指し手決定にプログラムを用いた場合、参加者は、大会バージョンを大会の翌日から1年間保存する。
- 大会で用いたプログラムの実行ファイル、データなど、大会の状況が再現できるもの。
- なお、途中でプログラム等の変更を行った場合は、どれか一つのバージョンでよい。
- (ii) 正当と判断されたクレームがあった場合、CSAはその提出を求め、限られた調査委員会で調査を行う。提出されない場合、入賞を剥奪や次回以降の参加を制限する場合がある。調査委員会は別途定める。
- (iii) クレームの期限は大会終了の翌日から6カ月とする。
対局サーバ利用の概要
対局サーバの仕様は、ルールが1手30秒の秒読みとなっていることを除いては、昨年の GPW杯2004 およびそのテストとほぼ同様です。サーバは、下記に接続することにより、利用することができます。
- ホスト名: gserver.computer-shogi.org
- ポート番号: 4081
下記のプロトコルが用いられています。
- サーバプロトコル Ver. 1.1
秒読みルールのため、プロトコルの対局開始メッセージ例における
- Total_Time:1500
の部分が、
- Byoyomi:30
に置き換えられています。
オープン戦もしくはテストに参加される方は、試合用およびテスト用のアカウントを下記要領にて指定し、csa_protocol@computer-shogi.orgまでお申し込みください。なお、GPW杯2004 までに大会もしくはテストに参加されたことのある方は、その時使用されたアカウントおよびパスワードを継続してご利用いただけます。変更その他のお問い合わせにつきましても、上記メールアドレスまでお願いいたします。
・試合用
- ログイン名:
- パスワード:
・テスト用
- ログイン名:
- パスワード:
昨年同様、テストサーバのみの拡張仕様として、下記の 'CHALLENGE'コマンドを用意しておりますので、オープン戦前のテストの際にご利用ください。試合用とテスト用のアカウントでログインし、双方から 'CHALLENGE' コマンドを送信することにより、お一人でもテストを行っていただけます。なお、オープン戦当日のマッチメークは運用側で行います。
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1. クライアントは、対局待ち状態で、
- CHALLENGE\n
を送信し、挑戦モードに移行する。末尾の改行は不可欠。
2. 挑戦モードのクライアントが他に存在しない場合、サーバはクライアントに、
- CHALLENGE ACCEPTED\n
を返信する。
3. 挑戦モードのクライアントが他に1クライアント存在した場合、サーバは両方のクライアントに対局条件の提示を行う。同時に、両方のクライアントは挑戦状態ではなくなる。対局条件に双方合意すれば対局開始、一方でも拒絶した場合には対局待ち状態に戻る。これは通常と同じ。複数のクライアントが挑戦状態のまま放置されることはない。
4. 対局終了後、または対局が拒絶され不成立となった後は、1. に戻る。対局したい場合は再度 'CHALLENGE' が必要。
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今回のオープン戦およびテストは、30秒秒読みルールにて行われます。ネットワークの遅延に起因する場合を含め、1度でも30秒を超過した場合は即、負けとなりますのでご注意ください。
数秒の余裕をもって指し手が送信されるよう調整されることをお勧めいたします。またテストを通じて、時間切れを避けつつ充分な考慮時間を確保できるようにプログラムを調整していただきますよう、お願いいたします。
テスト期間の運用方法につきましては、適宜、細部を変更・調整する予定です。御了承ください。