量子焼きなましなどの物理数学の手法を用いた将棋ソフトの最適化ツール郡です。 現在、以下のツールを公開しています。 1.勝率解析ツール「Qhashima」 ソフトごと、手数ごとの評価値の分布、及び、評価値ごとの勝率を解析、抽出 することができます。棋譜ベースの学習を行う際に、教師データの信ぴょう性は 重要なパラメタの一つですが、評価関数によっては特定の戦型で正しい評価を くだせていないことがあり、そうしたデータを取り除く際に、Qhashimaを用いることができます。 2.量子焼きなましを用いた定跡生成ルーチン「やねうら王Quaga」「Carnival」 コンピュータの序盤戦系の良し悪しを判断する際、深く読んだ評価値をベースにした 選択は必ずしも勝率の最適化にはつながりません。これは評価関数に幾分かの 誤差が含まれているからです。詰みから離れた序盤局面の勝率を最適化するには 深く読んだ評価値よりも浅い読みでも良いので実際に戦わせて得られた勝率を 用いるほうが望ましいと考えられます。 やねうら王Quagaは、やねうら王Late(https://github.com/yaneurao/YaneuraOu) の定跡生成部分、定跡読み込み部分を改良したものです。 ・先手、後手ごとに定跡登録する手を選べるようにしたこと ・勝率の高い手をより高い確率で選ぶようにしたこと が改良点です。また、将棋gui で生成された棋譜から、やねうら王Quaga用の 教師データを抽出するためのシェルファイルがCarnival.batです。